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神戸掖済会病院・インタビュー

医療の現場で語られている生の声を、現場で直接インタビュー。
様々なテーマについて語っていただきました。

神戸掖済会病院 看護部長 高橋笑子さんインタビュー前の様子

インタビュー : 神戸掖済会病院 看護部長 高橋笑子様
掲載日 : 2009/1/28

まずは、高橋さんが看護師を目指すことになったきっかけと、
これまでのキャリアについて教えてください。

 私が看護師になろうと決意したのは中学生の時でした。 父を癌で亡くしてしまったのですが、お世話をしてくださったナースの献身的な看護と、 私たち家族への対応の素晴らしさに心を打たれたのがきっかけです。 もともと、人と接することが好きで、教員を目指そうと考えていました。 しかし、彼女と出会ったことで、彼女と同じ道を歩みたいと強く願うようになったんです。 「将来はナース以外に考えられない!」そんな気持ちで一杯でした。

 私のキャリアのスタート地点は、国立の准看護学校でした。2年かけて看護の基礎を学んだ後、県立病院に勤務。 さらに高等看護学院へ通ってから、昭和46年に看護師の免許を取得することができました。 地元の国立病院での勤務を経て、神戸市立西市民病院に勤務することになりました。 そこでは、神戸市立高等看護学院(現:神戸市看護大学)の臨床指導者も兼務し、 学生さんたちに実習の指導を行うという役割もいただくことになり、とても充実した日々を送っていましたね。

看護師を目指すことになったきっかけと、これまでのキャリアについて語る神戸掖済会病院 看護部長 高橋笑子さん看護師を目指すきっかけと、
キャリアについて語る高橋笑子さん

 西市民病院での勤務を開始した3年後に結婚。
その5年後には夫の仕事の関係で、ドイツに5年間滞在することになりました。 そのときには、もう二度と白衣を着ることはないだろうと思っていたんです。 しかし、帰国してから半年ほど主婦として過ごしていた頃に、あちこちから現場復帰のお声掛けをいただくようになりました。

 5年間のブランクがあると、現場に戻るのも勇気が必要になりますよね。 それでも、家の中でじっとしているのも限界でしたから、 神戸市医師会准看護婦学校(現:神戸市医師会看護専門学校)の教員として医療の道に戻ることを決意したんです。 そこで15年間にわたって多くの学生さんを指導し、医療の道へ送り出していきました。 その時の教え子たちと今でも一緒に仕事ができるのは、本当に嬉しいことですね。

 平成13年からは、神戸掖済会病院に勤務しています。 現在は看護部長として、各部門のスタッフと業務の打合せを行うほか、 採用担当として求職者の方々や学生の皆さんとお会いする日々を送っています。 これまで歩んできた40年の道のりを振り返ってみると、本当に色々な方々との出会いがあって、 それぞれの場所で多くの方々に助けていただいていたんだなと実感しています。 そして、看護・医療の道こそが、私の人生そのものだと思います。

高橋さんのように、
医療の現場で末永く活躍するための秘訣を教えてください。

 現在、医療の現場は過酷な勤務状態にあることは当然理解しています。 時間外勤務も多く、肉体的・精神的に厳しい状況に陥っている方も少なくありません。 また、患者さんやご家族の皆さんと、緊密なコミュニケーションを取ることも難しくなってきていると思います。 そのような状況のなかで、志半ばで看護師としてのキャリアを終える方も増えているのですが、 このような状況だからこそ、強い精神力を持って看護師というかけがえのない仕事に臨んで欲しいと思っています。

医療の現場で末永く活躍するための秘訣について語る神戸掖済会病院 看護部長 高橋笑子さん医療現場で末永く活躍するための
秘訣を語る高橋笑子さん

 現在はマイナス面が目に付く場面が多いこともあって、「やりがいを感じられない」という声を聞くことがあります。 しかし、「やりがい」というのは自分から見つけていくものだと思うのです。 どうすればやりがいを感じられるのかを、自分なりに考えて、行動してみることが必要です。 困難な状況になるほど、マイナス面ばかりに気を取られてしまうものですが、 マイナスも見方を変えればプラスに転じることがあるはずです。 どんな場面に遭遇しても、できるだけプラス思考に切り替えましょう。

 実はどの時代でも、2~3年ほど経過すると、余所の病院が良く見えてくるみたいです(笑)。 そういう時期にさしかかっていて、自分の気持ちの持ちようだけではどうにもならなくなった場合には、 他の施設に就職するという手段を選択するのも一つの方法だと思います。 というのも、視野や考え方が一つのところで固まってしまっていると良い仕事はできないと思いますし、 人の命を扱う臨床の現場にいると「~ねばならない」という考え方に支配されてしまいがちになり、 心理的な余裕も無くなってしまうからです。

 そのような状況に陥ってしまった場合には、いつもとは少し違う視点から物事を考えたり、 自分の仕事を見つめ直してみたりすると、とても良い結果を生む場合もあると思います。 同じ医療の現場で活躍フィールドを変えるのも良いですし、場合によっては医療とは全く異なる場所に進むのも良いかもしれません。私の場合はドイツで暮らす機会があったり、学生さんを指導するようなポジションに就いたりと、さまざまなタイミングで視点を変えることができたのが幸いしたのかもしれませんね。

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